元気集落「高齢化率60%」からの挑戦

この事業は国土交通省「新たな公」によるコミュニティ創生支援モデル事業の一環です。

 

平成21年度の提案についてはこちらクリック

 

○活動の概要

 

鹿児島県南さつま市金峰町大坂地区は、地区内の高齢化率が60%を超える地域で、地域コミュニティの維持・存続があやぶまれ、田畑の荒廃や空き家の増加、担い手不足等の問題など様々な課題を抱えているのが現状である。 
しかしながら、当地区の長谷集落においては、平成18年度からNPO法人プロジェクト南からの潮流と地域住民が、都市住民との交流事業を中心とした共生協働事業に取り組んでいるところである。
ふるさとの風景は、心の原風景である。棚田や手入れの行き届いた山林の美しい風景など、田舎の豊かな自然に対する都市住民のニーズが高まってきている。
今回の提案事業は、歴史の伝承や自然景観の保全、地域資源を活用した地域間・世代間・都市住民との交流事業等の取り組みを通して元気な集落群のモデルを創出することを目的とする。

 

○活動内容

 

@ 大坂地区住民を主体とする大坂地区公民館と協働し、「これまで集落単位で活動をしていたそれぞれの地域を結び付ける」、連帯意識を持つことを目的として自然木を活用した道標を設置する。設置に用いる自然木は、地域の山々から搬出し、素朴なデザインで地域住民と手作りをし、他地域から訪ずれる人々の道標とする。
A 鹿児島市錫山地区と隣接している当地域は、都市が有しない自然景観(稚児の滝周辺)や藩政時代の薩摩藩の坑口跡など歴史的にも名残のある地であるため、この利点を活かしながら、稚児の滝眺望所等を整備し、既存の錫山遊歩道と接道する遊歩道やトレッキングコース等を地域資源の間伐材を活用しつつ、地域住民や行政、一般ボランティア等の協働により整備し、都市住民との交流を促進する。
B のぼり窯設置による新たな人材づくりや物づくりに積極的に取り組み、新たな産業として段階的に育成していく。のぼり窯作りは、地域の陶芸家を中心に地域住民と都市住民、とりわけ若い世代との協働作業で行う。陶芸を行うには、土・水・大量の燃料(1回あたり約4t)等が必要であるが当該地域には粘土や、水の綺麗な清流、燃料として使える雑木等の地域資源が豊富であるのでこれらを活かした体験教室など交流の充実に繋げていく。

 

○活動の特長

 

南さつま市を活動拠点とするNPO法人南からの潮流が、行政の他、大坂地区公民館及び長谷・大平・黄和田集落住民と連携しつつ、地域資源を最大限に有効活用しようという点で、先進性があるとともに、中山間に位置する高齢化率60%の集落ではあるが、豊かな自然いっぱいの地を「この自然を活かして何かできないか」これがキーポイントである。自然を活かした交流事業・自然の中で育った作物を販売する直売所・自然木の宝庫でもある地の利を活かした陶芸・木工教室や山野草(料理含)教室の開催など自然を活かした交流事業の実施により、持続可能な活動にしていく。

○連携・協働機関

 

@地域・住民

大坂地区公民館・長谷・大平・黄和田集落は、道標(史跡)等の設置・棚田の再利用については、現地調査作業の案内役及び情報の提供、遊歩道・トレッキング等の案内役・空家の情報提供及び活動については協働作業

ANPO法人プロジェクト南からの潮流

企画・立案の作成及び活動についての推進役

B行政

企画・立案の相談役、法律的なことについての助言及び協働作業

C県立農業大学校との連携

棚田の再生作業において、「どんな作物が適しているか」助言・指導及び協働作業

D専門家及び芸術家や有識者等

各分野の助言及び指導

E都市住民

交流事業での協働作業

 

○モデル事業終了以降の展望や波及効果

 

高齢化率が60%を超える集落である長谷・大平・黄和田集落が、今回の事業に取り組むことにより同じ課題を抱えている他集落への地域モデルとして波及する効果がある。
自然の中で歩きながら小鳥のさえずり・川のせせらぎ・紅葉・うっそうとした森林・ぽつぽつと点在する民家「なんにもないけどそれがいい」、癒しの交流事業が、新たな集落づくりの成果を生む場となる。
平成21年度以降についても、今回の提案事業のほか、次のの関連事業など当該地域のコミュニティの創生を図るための活動に、継続的に取り組んでいくこととしている

@地域内の空家を有効活用して、地域の資源を活かした陶芸・木工・山野草教室の開催や短期滞在型交流施設としての活用を促進する。

A長谷集落と大平集落の中間地に位置する大平丘は、昭和40年初めまでは、大坂小学校の遠足の登山コースになっていた。また、かやの生息地でかやぶき屋根のふき替えに、大平丘のかやが使われ、住民にとっても生活の一部になっていた。南さつま市第3の高さである532メートルの頂上から見るパノラマは、遠くは桜島・開聞岳・錦江湾・吹上浜・大隅半島が眺望でき、初日の出は絶景である。当該地域の暮らしのシンボルにもなっていた大平丘の活用に向けて、荒廃した登山道を地域住民・行政・NPOとの協働事業で調査及び整備を行う。

B山間の里には、自然志向の人々のニーズにあった、しいたけの栽培やそば・菜種・山菜・千両等がある。これらの資源を活かして、地域住民の生きがいづくりや特産品づくりの一環として農産物直売所を実験的に開設する。

C荒廃した棚田があちこちで見られる。地域間交流の一環として再生作業を行う。また県立農業大学校との連携で、実験的に「どんな作物が適しているか」何種類かの作物つくりを試行する。

D地域交流マップの作成。遊歩道や眺望場所・史跡など都市住民との交流事業の一環として作成。

 
 
 

登り窯

鹿児島市内の方と散策

田舎料理での昼食会

 
   
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